Moxafrica (モグサアフリカ)

私はお灸大好き鍼灸師です。　

お灸は民間療法としての日本文化の伝統ですが、科学的に予防医学に有効である事が証明され始めています。

私にとっては、お灸の効果や心地良さを、巷に、ひいては全世界に広める事も楽しみの一つです。

そんな私と同じお灸愛で繋がったのがMoxafricaです。Moxafricaはお灸の普及活動、お灸の結核治療の補助的な役割についての研究に重点を置いて活動しているイギリスのチャリティ団体です。

主にアフリカの医療機関の看護師や修道院にお灸の指導を行っています。

アフリカ・アジアを中心に結核の新たな感染者数は増加を続けています。HIV/エイズとの重複感染や薬剤耐性結核といった問題も深刻です。そして、今まさに新型肺炎ウィルスも世界で猛威を振るっています。

約１００年前、抗生物質が日本になかった時代に、お灸を使って結核治療を試み、見事に有効性を実証した　のが、医師の原志免太郎先生です。ご自身もお灸と共に１０８歳の天寿を全うされました。

私が鍼灸学校に入学すると先生方からよく耳にしたのが、「お灸は効くよ」という言葉でした。試してみるとその通りでした。

しかし、お灸の研究は鍼より遅れているのが現状です。そんな、お灸の研究の遅れを取り戻してくれているのが、Moxafricaです。

Moxafricaでは、2016年に長年のRCT／臨床研究の結果、結核とHIV患者のお灸の効能として、免疫力（CD４）の向上を証明する事に成功しました、そして、現在はアフリカの結核患者の発症率を抑制する効果（65％→85％）が確認できています。

このようにアフリカでは実績も残しています。私は日本での活動になりますが、科学的証明の支援が出来るなら、協力していきたいと思っています。考えるとワクワクしてきます。

日本に於いても、今後益々、予防医学やセルフケアが重要視され、必要となってくると思います。皆様にもその一つとしてのお灸に興味を持って頂けると嬉しい限りです。